Foolkiller Movie Death Trip

最近見た映画の感想文を中心に、音楽や読書の話題も(全て凄まじく偏っている)。
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「まぼろしの市街戦」
「まぼろしの市街戦」(1967/フランス・イギリス)

春休みに見た映画のなかで、非常に稲本の心を動かしたものをピックアップして感想を書いて行きたいと思います。まずは、なんといっても「まぼろしの市街戦」。これと「ショック集団」にはマジでがつんとやられてしまいました。両方ともキチガイばっかり出てくるというのが共通点ですね、そういえば……

第一次大戦下のフランスの小さな街。ドイツ軍が街に時限爆弾を仕掛けた。それを解除する任務を負って一人街へと向かう主人公(アラン・ベイツ)だったが、住人は全て避難した後でもぬけの殻。残っているのは忘れられていた精神病院の患者達だけだった……

主人公が病院の門を開けてしまい、街中にはキチガイが溢れます。思い思いに着飾り、あっという間にキチガイコミュニティを形成してしまった彼等。とっさに彼等に同調して『ハートの王である』と宣言してしまっために、祭り上げられてしまう主人公。もう本当に、ここからが美しくてなんとも言えず引き込まれます。カラフルなんだけど優雅で品があって……ファンタジーっつーかもうフェアリーテイルの域。月夜の晩にたまたま妖精が輪になって踊っているのに参加してしまった男が、一夜の夢から覚めてもそれを忘れられずにまたストーンヘンジに行ってみるという……

街の人とハートのキングをめぐる細かいエピソードが色々と挟み込まれるのですが、なんといっても頭の弱い美少女とハートのキングのロマンスは絶品。とにかくジュヌヴィエーヴ・ビジョルドが可憐で可愛いんですよ!電線を綱渡りして会いに来るなんて素敵じゃないですか。戴冠式や、『バカが戦車でやってくる』をやっちゃったトコなんかもいいなぁ。

かなり諷刺と皮肉の効いた反戦映画と見てさしつかえないのですが、それ以上に事態の現実感の無さがそれを曖昧なものにしています。なんだろう、「不思議の国のアリス」のハートの女王の軍隊を引き合いに出して『戦争なんて…』と語るのと同じかな。結局、稲本がこれをファンタジーにカテゴライズしたのは、軍隊側も全く遜色なくアホで基地外だからです。ここまでばしっと間抜けキャラにされてしまうと……あと、ノリで基地外基地外言ってますが、正直なところこの映画に対して「戦争する方と精神薄弱者、どちらが狂っているのか」なんて紋切り型な感想は、あまりにも味気ないでしょうね。実際、そういうような台詞もあったのですが、そういうお決まりの台詞では片付けられません。面白いのが、爆弾を処理出来ないと悟った主人公が、みなを引き連れて街から脱出しようとするシーン。皆は頑として街から出ようとしないんです、まるで自分達がここから出てしまったら魔法が解けてしまうとでも言うように。なのに最後、彼等は自分達から魔法を解いて『飽きた』と言って病院に戻っちゃうんですよね…この当たりの切り返し方がもう絶妙。

とにかく良い映画です。いつまでも心に残る。DVD買おうっと。
| 稲本作蔵 | マ行 | 01:33 | comments(0) | trackbacks(1) |
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「まぼろしの市街戦」
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