Foolkiller Movie Death Trip

最近見た映画の感想文を中心に、音楽や読書の話題も(全て凄まじく偏っている)。
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「群盗荒野を裂く」
「群盗荒野を裂く」(1968/イタリア)

お…おおおおおおおおおおおおすげぇ!すげぇ名作だ!!『何故だ!』『わからんがそうしなきゃいかんのだ!』最後のこのやり取り!血反吐を吐く程素晴らしかったです!!すげぇ映画を見てしまった!以下ネタバレ注意です。

監督のダミアノ・ダミアーニ(冗談のような名前だが)といえば私は「ミスター・ノーボディ2」の人という認識でしたので、まさか「群盗荒野を裂く」がこんなにもドツボに入る映画だとは思ってませんで、すっかり油断してました。メキシコ革命を題材にしたものでは「ガンマン大連合」を同じレベルで語られる傑作です。ストーリー的には娯楽色はあまり強くなく、非常にシリアスで結構政治色の強い映画ですが、嫌味もなくアクションも程よく交えてなので楽しく見れました。

革命に揺れるメキシコ。エル・チュンチョ(ジャン・マリア・ボロンテ)率いる盗賊団は列車を襲っては武器を奪い、革命軍のエリアス将軍へと売り捌いていた。ある日、列車を襲撃した際に知り合った一人のアメリカ人ビルが、チュンチョの盗賊団の仲間になるが、ビルには秘密の目的があった……ビルは政府軍からエリアス将軍暗殺という任務を追った殺し屋だったのです。チュンチョとビルにある種の友情が芽生えるが、長続きはしないのであった。

ジャン・マリア・ボロンテの腹違いの弟がクラウス・キンスキー、というちょっと脳が腐りそうなキャスティングですが、いいんですよ!クラウスが善人でちょっとがっかりしたのもぶっ飛ばすイキオイでよかったです。任務を遂行したビルは報酬を山分けにすることでチュンチョを懐柔して、一緒にアメリカに行こうとします。でも、ビルとの友情故に革命軍を裏切り、一つの村を全滅させてしまい、盗賊団も弟も失ったチュンチョは結局ビルに銃を向けることになるのです。このエンディングの演出が、ともすれば唐突な展開になりかねないところを説得力たっぷりに上手く描いてて、そりゃもう筆舌に尽くし難い名シーンになってました。最初に出した台詞のように、チュンチョ本人にも何故友人を殺さなければいけないのか、きちんとは分かっていないのです。けれど、そうしなければならない。それは、裏切り者となってしまったにも関わらず、報酬金で良い服を着、アメリカ行き特等席の切符を持った自分にけじめをつけるためなのではないかと思います。ビルが切符を買う時の横柄な態度を見て、はっと気付くわけですよ、アメリカに行っても自分の居場所はないし、結局は住む世界が違う人間なんだということに。このシビアさが堪らないです。アメリカ人には最後まで何故自分が殺されなければならないのか分かりません。そりゃそうでしょ、友情は本物だったんですから。チュンチョもビルが憎くて憎くて堪らないわけではありません。ただ、そうしなければけじめをつけて自分が生きて行くことが出来ないからです。そして、最後の最後、チュンチョは金をあげた子供に「パンを買うな、銃を買え!」と叫んで走り去るのです。なんて深いんだ!!このヒーローになれない中途半端さも物凄く魅力的でした。おおおおおおおおもう机をがたがた揺らしてしまうくらい興奮しましたよ!!

ビルを演じたルー・カステルはいかにも生意気でインテリでスノッビーな雰囲気がちょっと新鮮。中々面白いキャスティングでないでしょうか。ちなみにクラウスは電波系クリスチャン。あんまり活躍はしないし、善人の役で(!!)ちょっと影が薄いのですが、ダイナマイト持って演説ぶつシーンはかっちょ良かったです。

……ですが、どうやら私が見たのは完全版ではないようですね。DVDのインターナショナル版ではカットされたシーンも入っていて、少し違うエンディングになっているのではないかと思われます。買って確かめないと。音楽はルイス・エンリケス・バカロフとモリコーネ。うーん、まぁまぁかな。
| 稲本作蔵 | カ行 | 23:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
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