Foolkiller Movie Death Trip

最近見た映画の感想文を中心に、音楽や読書の話題も(全て凄まじく偏っている)。
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「ザ・チャイルド」
「ザ・チャイルド」(1976)

スペイン製の不条理&メッセージ色の強いホラー。死ぬ程怖かった……というか死にたくなる程怖かった。確かに傑作だと思ったけど、もう二度と見たくない。

主人公と妊娠中の妻が旅行でスペイン沖の孤島へやってくる。さびれた村には全く大人の姿が見当たらず、見えるのは子供が遊んでいる姿ばかり。道を横切る杖をついた老人の姿を見たと思ったとたん、女の子が老人に走り寄り、杖を奪い取って彼を殴り殺し、そして笑いながら走り去っていく。その後出会った唯一の大人から、島の子供たちが突然大人を殺し始めたということをきく。主人公は妻を連れて逃げ出そうとするが…………ゾンビ映画に近いですかね。襲ってくるのはゾンビでなく子供ですが。

これがもう怖いんですよ、しかも『ぎゃー!』とか驚くような怖さでなくて、とにかく不快。スペインの枯れた風景と青い空をバックに、子供たちが大人を殺すというのはもう本当に脳に来ました。表情が乏しくて気味悪いんですよ……「光る眼」にも似ている気がしますが、あれはインベーダーだったのでまだいいのです。動機が分かっているから怖くないんです。この映画では殆ど動機とか理由とかは説明されません。説明されはしませんが、エンディングの子供の台詞がほんのりと、でもそれ以上ないほど的確に理由や動機といった面は表していると思います。オチについては各自確認のことですが、一番イヤだったのが、(部分的にネタバレなので反転)妊娠中の奥さんが殺されるシーン。お腹の子供に殺されるんですよ!足をだーっと血が流れるシーンは問答無用でイヤだったし怖かった!だって稲本も女の子だから!なんだかリアルでイヤだった!子供の鼻歌とかも苦手だなぁ。

オープニングでしばらく、戦争や飢饉で死んで行く子供達のドキュメンタリーのようなものを見せられるという作りも最悪です。不快感を煽ります……というかオープニングですでに鬱々とした気分になること請け合い。あそこまでしなくても意図は伝わるのに。子供からしてみればわけわかんないまま戦争や飢饉で死ぬわけよね。それって不条理なことなんだけど、この映画はそれを裏返しにしてあるんだよ。わけわかんないまま子供たちに殺される。でも、皮肉なことに子供は殺せない。世界中で罪の無い子供が死んで行っているのに、このシチュエーションでは大人は子供を殺せない。原題を訳すと「誰が子供を殺せるのか」。酷い話です。

……と語り口がリベっぽくなってしまいましたが、この映画を見て啓蒙されようとは思いません。とにかく怖い。私が映画の感想でこんなに怖がったのは始めてですね(笑)。
| 稲本作蔵 | サ行 | 23:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
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