Foolkiller Movie Death Trip

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アンソロジー「ホラーSF傑作選/影が行く」
「ホラーSF傑作選/影が行く」P.K.ディック、D.R.ク−ンツ他

日本オリジナル編集のホラー系SFアンソロジー。SFに詳しいわけではないので、知っている名前(のみ)は上の2人とジョン・W・キャンベル・ジュニア、リチャード・マシスン、ブライアン・オールディス、クラーク・アシュトン・スミスくらいでしたが、定番とビッグネームも多いため、さすがに水準は高かったです。

表題作の「影が行く」(ジョン・W・キャンベル・ジュニア)はもちろん「遊星からの物体X」の原作。カーペンター版はかなり忠実に映画化されている、とのことでしたが読んでみて納得。筋書きが、とかではなくて南極基地内のあのいやーなカンジは本当によく出てる。どいつもこいつもすでに『アレ』になっちゃってるんじゃないか、ていうか既にオレも……?というあのカンジ。字で読むと、どうしても「狂気の山脈にて」を思い出してしまうのですが、まぁ、基本設定はかわらないような気もしますし、やっぱり南極って何かあるよな。うん。

全体的に水準は高いけれど、好き嫌いはかなりはっきり分かれる作品が多かったです。やっぱりク−ンツは好きくないな、と思いつつオールディス版「宇宙からの色」な「唾の木」の文体の凝り様を楽しみ、掘り出しものに喜び、といったカンジ。興奮してしまうくらい良かったのがデーモン・ナイトの「仮面(マスク)」。これはマジに良かった。一言で言えばサイボーグものなんだけど、ひねりの効いた、カンジの悪いストーリーにはやられた、と言うしか。こういう、『科学の素晴らしさ』を逆手にとったような展開はSFでいうと、たぶん物語作りの要であって常套なんだろうけど……でも、まとまりがよくてこう、パシッとツボに入る感触が読んでて感じられたのは久しぶり。あとアルフレッド・ベスターの「ごきげん目盛り」。人をくった展開で面白かったんですが、トリッキーな人称がしょっぱなからオチをばらしてて残念。シオドア・L・トーマスの「群体」は所謂ぬるぬる触手系クリ−チャ−もの。よく見るシチュのわりには具体的な作品は「人喰いアメーバの恐怖」くらいしかしらないので、逆にものすごく新鮮だった。パルプマガジンのカバーアートとかではよく見るだけで、実際そういう作品はあまり残ってないのかな。

普段SFは読まないのですが、実際はスペースオペラとかが苦手なだけであって、しかくいものとまるいもの、科学の合理性と人間の不合理性の狭間からうまれる物語というのは面白いものです。理解を越えたものに出くわした時、制御不可能になった時、入っては行けない領域に入ってしまった時、結局物語の核はホラーと近いものが多いんですね。解説にそのあたりは詳しく載っていましたので暇な人はぜひ。
| 稲本作蔵 | 読書 | 12:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
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