Foolkiller Movie Death Trip

最近見た映画の感想文を中心に、音楽や読書の話題も(全て凄まじく偏っている)。
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「攻撃」/傑作過ぎて感想がまとまらない…
「攻撃」(1956)

ここんところぼちぼちと作品を見ては、その度に絶賛していますがまたもロバート・侠気・アルドリッチ監督作品。「燃える戦場」に近い、心理ドラマ色の強い一本です。いやはや、これには本気で参りました。大大大好きな「特攻大作戦」を抜いて今んとこアルドリッチではこれがベスト。本気で感じ入ってしまって感想が形にならないのですが書いておきましょう。

第ニ次大戦、ベルギー戦線。アメリカ軍とドイツ軍の戦いは熾烈を極めていた。そのなかで部下の多くを上司である中隊長の裏切りによって失った主人公コスタ小隊長は復讐を誓いつつ戦場に再び赴く。中隊長の無茶な作戦でまた多くの兵士が死に、コスタ自身も砲撃により基地には帰って来なかったが……


おおまかにはこんな筋で、なんだかまぁ邦題も筋も地味なカンジはしますけど、ここからが本当に凄くて凄くて。死んだと思われていたコスタが戻って来、片手を失いながらも復讐を果たそうとする姿は、もう『鬼になった』としか良い様がない程。ジャック・パランスが凄すぎ!!いやもう、とにかく凄いとしか言えませんよこれ。彼のキャラクターはもちろん、仇役の中隊長(エディ・アルバート)、大佐(リー・マーヴィン!)、脇役の兵士まで多くは語られていないのですが、きちんと書き込みがなされてて、皆キャラが立っているのもいいですね。上手いです。非常に静かな前半部から、コスタが再登場する触れれば切れそうな緊張感に満ちたクライマックスに向けての流れは心理ドラマとしても一級。

反戦映画と思われそうですね。『世界の正義』であるアメリカ軍の中にも当たり前に正義などという通り一辺倒なものはないのだ、というノリは確かにそうだし、反戦というのは「燃える戦場」と同じく念頭にはあるでしょう。ただ、それを表に出してしまうとやっぱり面白くないのです。50年代の映画として、今時の映画と同じような安っぽいヒューマニズムから来る『反戦』と一緒には出来ないので、 深読みもしなきゃいけないし、映画としての面白さを見失ってしまうでしょう。一介の映画好きとしてはやっぱり「攻撃」のカテゴライズは『侠気映画』。戦争の不条理、とかはテーマにほぼ入っていないも同然ですしね。コスタの死にっぷりもなのですが、中隊長の直属の部下(分かりやすく言えばスネオ的ポジションだった人)がコスタの死体に語りかけて、自分で道を選ぶあのエンディングが、もう『それ』なんですよ。たまらないです。でも、これが傑作たりえる由縁はその辺をぶっ飛ばすイキオイの鬼気迫るクライマックス(とそこまでの流れ)があまりにもあまりで、異常な世界に突入してしまっているところですかね。演出も無駄がなくてどんどん加速する勢いとともに、何か突破してしまっている気がします。とにかく痛烈な印象が残る一本。また見たいかと言われると、うーん、てカンジですけど……きついので何度も見返したいとは思いません。でも、本当にアルドリッチって素晴らしいなぁ!と思い直しましたです。

そうそう、男臭い映画ですけど、タイトルがなんだかすごくハイセンスで綺麗でした。あのタイトルロールからあのクライマックスへの以降もこの作品の醍醐味の一つですね。

| 稲本作蔵 | カ行 | 22:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
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