Foolkiller Movie Death Trip

最近見た映画の感想文を中心に、音楽や読書の話題も(全て凄まじく偏っている)。
のらりくらりと、且つアグレッシブに行こうぜ。Space Lord Mother Fucker!
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文句無しに最高!「特攻大作戦」
「特攻大作戦」

アルドリッチの大傑作!ジュリアーノ・ジェンマの「特攻大戦線」と間違えそうになるややこしい邦題ですが、原題は「The Dirty Dozen」。死刑を待つ12人の重犯罪者を特攻隊に仕立てて、D-DAY前夜のナチのパーティーに殴り込んで皆殺し!(酷)。燃えずにおられるか、ってな話ですが問答無用で燃えますよ。またそのメンツが豪華で、ブロンソンにドナルド・サザーランドとかテリー・サバラスとかの色んな意味で凶悪な12人。それを教育するのが軍の厄介物リー・マーヴィンで、やっぱりイイ顔なオヤジっぷりのアーネスト・ボーグナインも美味しい役どころ。決して重苦しい雰囲気の映画ではなく、痛快な冒険ものとして楽しめるのがミソ。隊の存続を図るために(じゃないと死刑囚に逆戻りだから)とんでもない作戦をたてて挑む軍事演習は最高!ドナルド・サザーランドが将軍のふりをするシーンも面白過ぎ!完璧キチガイ(テリー・サバラス)のアレな性分でチョンボでさぁ大変、というワケで展開は予想出来ますが、そこらへんは別に問題ないでしょう。さくっと侠気な戦争映画がツボに入る人にはマスターピース。
| 稲本作蔵 | タ行 | 00:35 | comments(0) | trackbacks(1445) |
年増もたまにはよいカンジ「トプカピ」
ああっ!最寄りのビデオ屋に行ったら「国際諜報局」が消え失せている!なんてことだ・・・もったいない、何処行ったんだろう・・・今や貴重なのになぁ。

本日の一本は「トプカピ」。言うまでもなく「ミニミニ大作戦」「黄金の七人」なんかと並ぶ60's泥棒映画の傑作・・・つーわけで見たくてしょうがなかったんです、これ。素人で構成された泥棒集団が、トプカピ宮殿宝物館のスルタンの短剣を狙う、というお話でございます。セキュリティシステムも現在のような大袈裟なものでないので、作戦は至ってシンプル。その分、別の部分がトラブルを呼び込むんですが・・・その元凶がエセ歴史家兼観光案内のアーサー。演ずるのはピーター・ユスティノフ(笑)ん?笑うとこか?でもダメ且つ張り倒してやりたくなるよなキャラは流石に上手い。そんななんで、全体的にのんびりとしたムード。でも決行する場面は(一人ダメな人がいるので)ドキドキものでございます。最後、策におぼれるくだりは物語が失速してしまうので少し頂けませんが、その後のオチはこの頃のこのジャンルに特有な「悪いことは出来ねぇなぁ」つーあれですよ。続くエンドロールがなんだか凄く可愛いのでお気に入りです。この手のものが好きなら見て損はなし、ということで・・・
| 稲本作蔵 | タ行 | 17:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
鰯の頭ではない「血を吸うカメラ」
さって、ジャーロってすんごい好きなジャンルだけどなかなか作品をいっぱい見られない、こんな有名で代表的な作品でさえDVDで買わないと見れないの?と憤慨してたら、なんと新宿ツタヤでビデオを発見しましたよ、つーわけで「血を吸うカメラ」。

これは……確かに凄かったかも。何が何だかわからないくらいのマイナスのパワーに満ちた非常に後ろ向きな作品であることは確か。主人公はカメラに仕込んだナイフで女性を刺殺、その断末魔の表情をフィルムに淡々と収め続ける。そして映画はサスペンス調でありながらも、あくまで主人公の側からの視点で展開する。だからそこでは所謂普遍的なサスペンス映画としての展開は望めない。ただ歪んだ人間の姿があるだけ。鬱屈していても爆発することはなく、記録されるために行われる殺人が展開していくので、そういう意味でのカタルシスもない。けれど、その密な世界がとてつもなくパワフル。そこがやっぱりジャーロの名作たる所以てことか。

そして、ワケがわからない。主人公が殺人者に育っちまった理由として、彼の父親が昔彼を被験者にして行っていた心理実験が語られるけれど、それだけでは主人公が好意を寄せるヒロインの前で自らの断末魔の表情をカメラに収める説明にはならない。なんというか、逆にそこにキチガイの人の底なしの暗さを見事に描いてる気がするなぁ。結局理解は出来ない、なんだったんだこれ、というのが最大の魅力。父親の撮っていたフィルムもとにかく不快で素晴らしい。鰯の頭も信心、って言うけどこれは本当の意味でのカルト映画だなぁ、とやっとこさ自分の目で確認いたしました。

主人公の演技も非常に気持ち悪くて、スタンプは「コレクター」の時に参考にしたんじゃないかと思ってしまった。完璧。
| 稲本作蔵 | タ行 | 18:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
隠れた名作かも「第三帝国の遺産」
今日は「第三帝国の遺産」を見ました。

いや、これすっっっっごい良かったよ!昨日「ディープシー2000」を見てて、分かってはいたけど酷くて半分以上寝かけてたので、その分今日は楽しめました(笑)。

ケインたまはドイツ系アメリカ人の建築家。ナチスの幹部だった父の莫大な遺産が突然舞い込んできて、それを取り巻く陰謀に巻き込まれるという、またも巻き込まれ方サスペンス。しかしこれがまた重くてやるせない話なんだよ。誰が味方で誰が敵なのか、誰を信じていいのか分からないし、最後まで展開が読めなくてえんらく一生懸命見てしまいました。えー、こいつもかよあいつもかよ!あれ、実はこいつ良いやつじゃん、と稲本まで右往左往。

とくにエンディングはシビアで切なくて良かったですねぇ。最後、振り返った時のケインたまの表情が凄く好きです。やっぱり上手い。別に台詞はなくても、45億ドルという想像を絶した金額に人生狂わされてしまった、という哀しさがすごく良く出てる。回りの人たちは人間的にも完璧にそれに狂わされてしまっていたけれど、実は自分もそうなのだ、という不安、なんとも言えないですね。全体的にはそんなにケインたまの演技で見せるような映画ではなかったですけど、最後の最後にあれできちっと締めて
くれてました。ぽろっ、と泣くのが凄く上手かったっすよ、あー、そういや「探偵スルース」でマイロがめそめそ泣くシーンも上手くて好きだなぁー。

とにかく重くて渋くて、面白い、イイ映画でした。見終わったあとライバッハが聴きたくなるかもです(え、オレだけ?)。
| 稲本作蔵 | タ行 | 00:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
ポーカーのルールが分からない「デス・サイト」
さて、楽しみに楽しみにしていたダリオ・アルジェントの新作「カードプレイヤー」もとい「デス・サイト」。

キました。

とりあえずですね、感想はさておいて何より悔やまれるのは、これが劇場公開されなかったことですなぁ。本当に哀しいです。「スリープレス」は確か劇場公開されましたよね?う〜ん、アルジェントっぽさは希薄だったけど、「デス・サイト」はサスペンス映画としては普遍的な面白さがあると思いましたが……割と。

そんなわけで、楽しめたのは楽しめました。相変わらず画面は美しいけれど、なんとなく女の子の殺され方に覇気がありませんでしたねー。もっとぶりぶり殺されて欲しい!でも、ストーリーが割ときちんと練れてたのにはびっくり。動機とか犯人明かしとかは毎度のことながら非常にどうでもよいカンジではありましたが、それでも破綻してなくて、面白いけど少し寂しいような複雑な気分。電波の受信状態が悪いのかなぁ、アルジェント。それでもクライマックスは良かったです。興奮しましたねー、ヒロインの逆キレ具合が最高。終わり方も好きかな。

あと、音楽はクラウディオ・シモネッティで、今回大人しめながらやっぱりカッコ良くて、サントラ欲しくなりました。だからこそ劇場の音響で見たかったというのもありますけれど。きっと劇場で見れる、ということだけで興奮して3倍は面白く感じられたと思うんですけどねぇ。

うん、楽しみにはしてたけれど期待はしてなかったのが効を奏したようです。普通に楽しめました。一時期の低迷ぶりからくらべるとかなり持ち直しるみたいっす。でも私は「スリープレス」の方が好き……良くも悪くもアルジェントぽさが希薄なのでした。というか「スリープレス」はかなり好きだった。見ている間中ナチュラルハイだったもの(笑)。
| 稲本作蔵 | タ行 | 22:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
本当に名作です「血と怒りの河」
さて楽しみに楽しみにしていた「血と怒りの河」を鑑賞いたしました。

なんじゃありゃ!あの人、マジで美人過ぎるやろ!!

というワケでテレンス・スタンプasブルーはものごっつい美しかったです。とくに前半、無精髭ある頃は本当に美人さんで可愛かった。まさに我が目を疑う程。白人なんだけど、親は殺されてメキシコ人の盗賊に拾われて育てられた子、という設定なので適度に日焼けした褐色肌に金髪、髭という最強に萌えな組み合わせ。神様ありがとう!ていうか設定も萌えだ!!しかも基本的には可愛がられて育ったので性格はまがってなくて、かなり健気でピュアなカンジだけど、暗い影を背負ってるというキャラ的にもカワイコちゃん。色々似合わない格好させられてみたり、髭剃りに失敗されて傷だらけにならされたり、それなりに虐げられたりとポイントもしっかり押さえてて、稲本はもう悶え死に寸前。ヒロイン、なんか男らしいしな!とりあえず見れたことに感謝感謝です。ありがとう邪神!(え?)

日本ではビデオ化もされていなくて、テレビ放映のみという結構レアな映画なのですが、輸入版でビデオがすんなり手に入ったので、例のごとく字幕なくても根性で鑑賞。この前「Get Carter」で訛り過ぎー!!とか言ってヘコむくらいリスニング出来ませんでしたが、「Blue」はイギリス映画とはいえ西部劇だし、台詞も少ないのでかなり楽でした。ちょっと自信を取り戻した(笑)。そう、これは邦題から分かるように西部劇なんですが、でもキャストからしてすでに異色な西部劇。なかなか名作だと聞いてたので、かなり期待して見たのですが、本当に映画としても非常に良かったです。ハリウッドの西部劇はあまり見ませんが、確かにハリウッドの西部劇ともマカロニとも違った趣のある………というかハリウッドっぽいっ叙情的な部分と、マカロニっぽい男泣きな部分を合わせ持ってて……救いのない展開はどっちかいうとマカロニ寄りですかね。話としては全然読めてしまうけど、それでも面白いです。でも、マカロニばっかみてる人なので最後、ブルーが撃たれる時はああいう風に撃たれるとは思いませんでした。あの『間』でガツンとやられましたねー。ホント、これはオススメ出来ます。

スタンプの演技も非常に良くて……相変わらず動きは面白いのですが……台詞が極端に少ないので目の演技がモノを言ってますです。しゃべったらしゃべったで、あの辿々しいしゃべり方も宜しくてねぇ。スタンプって、よく何か言った後に、はにかむみたいにちょっとうつむいて笑うじゃないですか、あれが大好きでさ…………ああ、ダメダメ、これ以上語ると危険な領域に入ってしまうのでここらで終了しよう。続きはもう一つの日記にて。


あとスタンプ関連で見たいのは「ビリー・バッド」と「唇からナイフ」か。どうにかすれば見れると思うけど、凄い見てみたいのが「Mind of Mr.Soames」という映画で、向こうでもソフト化されてない相当謎な作品。一生見れなさそう。30年間昏睡状態だったので目が覚めたら中身はちびっこ、というなんかすんげぇデリケートな役をスタンプがやってるんですよ、見たいに決まってるでしょそれは!
| 稲本作蔵 | タ行 | 21:55 | comments(0) | trackbacks(1) |
西瓜は肉片の変わり「DUST」
先日、友達とデヴィッド・ウェンハム(通称ハムの人)目当てで「DUST」を再鑑賞。やっぱり良い映画だなぁ。ハムの人ももちろん素晴らしいのですが、なによりにじみ出るマカロニ臭が素晴らしい。ガンファイトもめちゃくちゃ迫力あるし、最後に殴り込みをかけるシーンはカッコ良いですよねー、一人ワイルドバンチ(マカロニじゃないじゃん)。手首をくわえてとことこと走ってくる犬だとか、コインを口に加えるシーンだとか、残酷描写だとかには思わずにやり。個人的にはルークの使う散弾銃がお気に入りです。銃器類も結構マニアックなようで、正にマカロニな演出盛り沢山。どんどんこういう映画作って欲しいけどなかなかそうもいかないんかな。原題のニューヨークと世紀が変わって間もない頃のバルカン半島を行き来する、という映画の作り自体もとても面白くて、マジに見ごたえあります。どっちのシーンも良く書き込まれているので、メインは過去だけどだれることなく見れます。ルークが時代に取り残されて行く場面の表現の上手さには脱帽&だだ漏れ。結局旧世界と新世界のせめぎあうバルカン半島に逃げて、そこで散って行くなんて………もうたまらないですよ。その新世界の象徴として飛行機が登場するんだけど、あーもーやっぱりワイルドバンチじゃん!(笑)あれはガトリング砲でしたが。まぁよく勉強してるんだなー、好きなんだなー、ということで勉強中の私としても嬉しい映画でした。音楽も良い。とか言いつつ実はプロデューサーの一人にマカロニ脇役だった方が名前を列ねてると知りびっくり。激鬱な「殺しが静かにやってくる」とかに出てた人らしい。へぇえええ。

そうそう、クライマックスでそこかしこに粉々になった西瓜をおいてるのも、「ワイルドバンチ」でペキンパーが人工的な血だまりと薄切り肉の中にメキシコ軍兵士(の死体)役のエキストラを横たわらせた、ってエピソードを彷佛とさせますね。

「さまよう魂たち」は鬼門キャラ、ダマ−ズ捜査官が画面に登場するたびに逃げ出したくなりました。ははは。口が、口が裂けても言えやしねぇ!この人に………………だなんて、ねぇ。ホントはこんなに可愛いんだよー!!と「フロム・ビヨンド」を途中まで(重要)見せたい衝動にかられました。ううむ。

ところで、調べてみれば「エレクトラ」の全米公開は来年二月だそうで。早っ!バットマンより先かよ!あー心配。色んな意味で心配。だいじょうぶかな、がんばれおじーちゃん。日本公開は…GW合わせかなー。見たいような見たくないような(見たくねぇよ)。「アルフィー」のリメイクは今年中に公開なの?ビデオ買っちゃったからDVD再発あれば許す!とかいうレベルでなくなった。あ、でもテーマソングをきちんと流してくれるなら許す。でもオースティンパワーズでネタにされたから今さら難しいっちゃ難しいな。
| 稲本作蔵 | タ行 | 17:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
キワモノだ!「超能力者ユリ・ゲラ−」
昨日の夜、目が痒いなぁと思って鏡見たら下目蓋のふち、涙腺の横に小さなできものが出てて、ものもらいももらったことない私は結構焦ったのですがもうどうにかなりました。さっき鏡見たら一段と大きくなってたのでつめで軽くつついたら取れました。ぽろりと。

まぁそんなことはどうでも良くて「超能力者ユリ・ゲラ−」。スタンプが出てるし、すごくキワモノなタイトルなのでどんなんやと借りて来たらなんと監督がケン・ラッセル。ダブルでキワモノだ!(笑)。ケン・ラッセルはキワモノじゃなくて変態?いや、彼がこんなの作ったという意味でキワモノ?どうだ。見たら見たで、ケン・ラッセルが全然自制してなくてしょっぱなから飛ばしまくりで大変なことになっていました。すげー変な映画。ユリ・ゲラ−の自伝をベースに好き勝手やらせてもらいました、というカンジなうえにどうやってもユリ・ゲラ−だし。スタンプはユリの超能力を研究する物理学者なんだけど、これまた何か変。でもお茶目な役でした。良い年してディスコに行くシーンがあって稲本思わず死亡。でも珍しく白衣姿なんぞ見れて美味しかったし、最後はマジック・マッシュルームの研究をしにメキシコに行ってしまう。本人と区別ついてませんよ!?まー、なんだかんだ言って楽しく見れたです。しかも最後の最後にはユリ・ゲラ−本人が出て来て『壊れた時計を持って来い』とかぬかす。いやー、参りました。降参です。

そういや3作のなかでランキング一番下な「10億ドルの頭脳」ってケン・ラッセルが監督だったんですよね。見た時に『ハリ−・パーマ−だけどなんか変だ!』と思ったのでなるほど、と。レン・デイトンの原作はどんなカンジか知りませんが……といいながら古本を注文しました。ハリ−が3冊とメルヴィルの「ビリー・バッド」が届くはずです(笑)。メルヴィルって「避雷針売り」しか読んだことない……というか大昔に大好きだった幻想文学アンソロジーに入ってたゴーレムと話を混同してる。

「殺意のシステム」はまぁこんなもんかというノリで。ケインたまがくたびれたサラリーマンというのに無理が。面白いわけでもないがつまらないわけでもなく。こういう映画はそれこそやるとこまでやってくれないと面白くない。あー、ケインたまの声がね。そう声が。

| 稲本作蔵 | タ行 | 17:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
出来はいいので惜し過ぎる「ド−ン・オブ・ザ・デッド」
さてと。遅ればせながら見て来ました「ド−ン・オブ・ザ・デッド」。ううー、惜しむらくは『リメイク』と言ってしまったところでしょうか………最近のゾンビ映画の中では本当に突出して出来が良くてかなり楽しめたのに、リメイクだと言ってしまうから風当たりも強くなるしこっちとしても構えてしまう。あそこまでやれば別にリメイクでなくて良かったのに……ああ〜残念。一言、『ロメロに捧ぐ』とでも付け加えてくれれば、ほんわかした気分で見れたのにな。「テキサス・チェーンソー」もしかり、シリーズ最新作としてやってほしかったです。


そんなカンジでしたが、確かにかなり良い映画に仕上がっていました。朝起きたら世の中大変なことになっていました、というあのノリは凄く好きだ。それからバスで脱出するところ。素敵に武装したバスでゾンビの群れに突っ込んで行くシーンはカッコ良くて鳥肌がたった。よっしゃー!マサカー!マサカー!ぶった切れ!ひき殺せ!と気分は昂揚したけれど、そうはいかなくて立ち往生しちゃうところが最近の映画か。侠気には欠けるものの、ゾンビのみなさんの気合いの入り様、挟まれるエピソードの気の効き様、なかなか最後までだれることなく楽しめました。チェーンソーも嬉しいなぁ。登場人物が増えて、あまり感情移入出来ないのとテーマのぼやけ具合(ロメロは分かりやすすぎるけどそこが好感度が高い)のは残念だけど、娯楽作としてはこんなものかと。

オープニングはめっちゃカッコ良い!と興奮したのですが、エンディングは冗長に過ぎる。いらない。なんかブレア・ウィッチみたいで苦笑しきり。エンドロールがなければ、あとを引くイイ映画だったのですが、あれのおかげで見てハイ終わり、というカンジになっちった。あと、一番悪いのがゾンビがパワフルなところ!全然怖くねぇんだよ走るゾンビは!!!!ゾンビはのたのた動くから怖いの!あれじゃ「処刑軍団ザップ」だっつの。怖い怖いと聞いてたけど、おかげで全然怖くなかったです。あの展開でのたのた動いてたら相当怖かった。

一番面白かったのがトム・サヴィーニのカメオ。ピーターとロジャーはいつ出てくるかと楽しみにしてたからいいんですが、彼のことはすっかり忘れててびっくり。ロジャーなんか凄い年とったなぁ、と思ったけどトム・サヴィーニは相変わらずですね。



劇場から出てふと見ると「王の帰還」の看板が目に止まり。28日までなので劇場ではもう見れないかなぁ、と思うと居てもたってもいられず、見納めということで見て来てしまいました(笑)。おかげで「ド−ン・オブ・ザ・デッド」の感想が薄いのかもです。もう泣かないだろうと思ってたのでハンカチを所持しておらず、顔じゅうぐちゃぐちゃにしてしまいましたよ。劇場で5回は見る!とか言ってたけど、さすがにあれだけボリュームあると気軽には見に行けず、今日が4回目でした。月並みな感想ですが、本当に何回見ても良いです。見る度に感動するポイントが違うのね。
| 稲本作蔵 | タ行 | 17:18 | comments(1) | trackbacks(187) |
取り扱い注意「テオレマ」
朝、凄い早い時間にDVDが届いたのです。二度寝しようと思ってたけど、手許にあると我慢出来なくて朝っぱらから見てしまいました。濃い朝だなー。

う〜ん、分かりやすいんだか分かりにくいんだか(笑)。しかも困ったことに面白かった。困った、ってのはスタンプがいるから面白かったのか、それとも映画として面白かったのか自分でも判断つかないから。そういう意味でとってもとっても微妙。けして難解な話ではないと思うんですが、ふだんアホな映画ばっかみてる自分にはテーマ自体が………『そんなことを映画で言われても…』というそういう難しさ。ブルジョワ階級への皮肉だとか偽善的でうわっつらだけの脆い『幸せな家庭』だとかは、えらくテンポの早いコントみたいな展開とあいまって分かりやす過ぎてぐるぐるなってしまうあたりがパゾリ−ニか?。宗教発生の過程を見る様でもあり、宗教映画としても白眉ではないでしょうか。家庭が崩壊していく様はあまりに出来過ぎてて、ブラックコメディとしてイケるなぁと思いつつ。あと、ぶつ切りなエンディングはとにかく好きだ。後味は悪いけど、『おしまい』(DEAD END)なカンジのぶつ切りエンディングの映画はたいてい好きになれる。物体Xとか(笑)。まぁそんなでぐるぐる考えてたのですが、それを全部まとめると『まぁ、変態だからね』というところに落ち着いてしまうのはどうなんでしょうねぇお母さん。

さてスタンプなんですが、こっちまで登場人物と一緒にあっぷあっぷしてしまうくらい美しかったです。しかも可愛いんだこれがー。よく考えれば一家全員とやりまくったワケでとんでもない子なのですが、全然悪びれていないというか凄く無邪気。媚びもしないし誘ってもいない。ただそこに居るだけでエロいんですよ(まぁスタンプはいつもそうなんですが)。来るものは拒まず、というよりもただ黙って受け入れるだけ。ああジーザス、こんな人来たらオレでもぶっ壊れてしまいますよ。ある意味本当に鬼畜なやろーだな………そうそう、彼が屋敷を去るときに引き止めろよ!と思わせないのも凄いところ。こっちからは手を出せないんですよ、この私が見ててそう思ったんですよ。そりゃー凄いことです。よくこんな役出来たなぁ。凄いなぁ。凄い役者なんだな、やっぱり。あと相変わらずの脱ぎっぷりの良さで………目の保養になりました。犬と戯れてるとこはちょっと頭のお弱い子にしか見えなかったが。

よくよく考えれば、「悪魔の首飾り」のあとに「テオレマ」に出てるわけで、パゾリーニがフェリーニの提示した架空の映画を作ったとも思えますね。ちょっとお茶目じゃないか。



ま、パゾリーニ自体にそんなに興味があるわけではないので。「豚小屋」だけは見たいけど。
| 稲本作蔵 | タ行 | 17:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
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