Foolkiller Movie Death Trip

最近見た映画の感想文を中心に、音楽や読書の話題も(全て凄まじく偏っている)。
のらりくらりと、且つアグレッシブに行こうぜ。Space Lord Mother Fucker!
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「クール・ワールド」
「クール・ワールド」(1992/アメリカ)

見よう見ようと思ってて中々見れなかった一本。ラルフ・バクシのアニメと実写ちゃんぽん映画。あんまり評価は高くないようですが、個人的にはとても面白かったです。

事故で2次元のカートゥーンの世界『クール・ワールド』に飛ばされてしまった青年(ブラッド・ピット)。彼がすっかりクール・ワールドに馴染んだ頃、いかれた(二次元の)ねーちゃん、ホリ−(キム・ベイシンガー)が本物の人間になることを企んでクール・ワールドを作った漫画家(ガブリエル・バーン)を無理矢理連れて来てしまう。

アニメと実写の合成といえば「ロジャー・ラビット」から「モンキーボーン」まで色々見ましたが、一番好きかもしれない。ラルフ・バクシの『クール・ワールド』が全体的に全然可愛くなく、ダーティだからかもしれません。確かに下らないのですが、結構シビアな部分もあって、やっぱり大人向けだと思います。ブラット・ピットとその彼女(アニメ)の顛末はなかなかロマンチック。ホリ−の困ったちゃんぷりはかなり可愛いんですが、3次元になってしまうと少しアレだな…別にキム・ベイシンガーがダメだというワケではないんですが、やっぱり2次元の方がよく動いて可愛いです。最後のオチにはちょっと笑った。ガブリエル・バーン意味ねぇよ!!クライマックスからエンディングまで、なかなかはちゃめちゃで宜しい。

あと、何よりびっくりしたのが劇中でがんがんMy life with the thrill kill kultがかかりまくることかな(笑)。すっげぇびっくりした。音楽のおかげでテンションがあがったのもありますな、これは。MLWTTKK大好きです。相変わらず。

ジョ−・ダンテ、これ好きなんだろうな…
| 稲本作蔵 | カ行 | 18:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
「カプリコン1」
「カプリコン1」(1977/アメリカ)

人類が月に降り立ったなんて嘘だぁ、という話が流行ったことがありましたが、それの元ネタってコレだろー?と思わず思考の逆転現象を起こしてしまいそうになる一本。それくらい完成度が高く、面白い映画でございます。そういや「ワグ・ザ・ドッグ」なんて映画もありましたっけ。

有人火星探査機カプリコン1打上げ直前にトラブルが発生、3人の宇宙飛行士は地上に残り失敗を表沙汰にしないためにプロジェクト成功の芝居をうつことになる。大気圏突入の際の事故で、(無人の)カプリコン1は消滅、生きていては都合が悪くなった3人は身の危険を感じて施設から逃亡する……

というのがおおまかな筋で、そこにが真相を暴こうと奮闘するエリオット・グ−ルド演じる新聞記者がプラス。とにかくサスペンスとアクションが上手く融合してて、かなり手に汗握ります。ホントに面白いですよ。作り手の気合いの入り方が半端じゃないんですね。カプリコン1のトラブルの設定、その後の芝居を続けなきゃいけない理由、すごく説得力がありまして勢いだけでも力技でもない力量には素直に拍手。ここまで情報化が進んでしまった現在を舞台にするのは難しそうですね。まだ今の目から見ると古臭いコンピューターやらなにやらも説得力を持たせるというか、リアルに『こういうことも可能か』と思わせる要因かと。

エリオット・グ−ルドが砂漠を逃げ続ける宇宙飛行士を助けるために、農薬散布をしてるおっちゃんと飛行機をチャーターするんだけど、そのおっちゃんがテリー・サバラス。もうむちゃくちゃ良い味出してます。2機のヘリ相手にチェイスを繰り広げるクライマックスは圧巻!テリー・サバラスのキャラのおかげで、それまでの『いやー、もう勘弁してあげてよ!』というノリに余裕が出るのは有り難いところ。当局に付け狙われるグ−ルドの車が細工されて、ブレーキが効かずにどんどんスピードがあがって街を暴走するシーンなんかも、最近の映画にはない雰囲気のはらはら感で、たんにポリティカルサスペンスとしてではなく、アクション映画としての出来も最高でございましょう。

ラストシーンはなかなか胸がすっとする感動ものですが、欲を言えばもうちょっとその後のことも描いて欲しかったですね。あとの2人の宇宙飛行士がどうなったのかも知りたいし、あそこまでやきもきさせられたんだから、ハル・ホルブルックがぎゃふんと言わされるところまで見たかったです(笑)。
| 稲本作蔵 | カ行 | 23:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
「群盗荒野を裂く」
「群盗荒野を裂く」(1968/イタリア)

お…おおおおおおおおおおおおすげぇ!すげぇ名作だ!!『何故だ!』『わからんがそうしなきゃいかんのだ!』最後のこのやり取り!血反吐を吐く程素晴らしかったです!!すげぇ映画を見てしまった!以下ネタバレ注意です。

監督のダミアノ・ダミアーニ(冗談のような名前だが)といえば私は「ミスター・ノーボディ2」の人という認識でしたので、まさか「群盗荒野を裂く」がこんなにもドツボに入る映画だとは思ってませんで、すっかり油断してました。メキシコ革命を題材にしたものでは「ガンマン大連合」を同じレベルで語られる傑作です。ストーリー的には娯楽色はあまり強くなく、非常にシリアスで結構政治色の強い映画ですが、嫌味もなくアクションも程よく交えてなので楽しく見れました。

革命に揺れるメキシコ。エル・チュンチョ(ジャン・マリア・ボロンテ)率いる盗賊団は列車を襲っては武器を奪い、革命軍のエリアス将軍へと売り捌いていた。ある日、列車を襲撃した際に知り合った一人のアメリカ人ビルが、チュンチョの盗賊団の仲間になるが、ビルには秘密の目的があった……ビルは政府軍からエリアス将軍暗殺という任務を追った殺し屋だったのです。チュンチョとビルにある種の友情が芽生えるが、長続きはしないのであった。

ジャン・マリア・ボロンテの腹違いの弟がクラウス・キンスキー、というちょっと脳が腐りそうなキャスティングですが、いいんですよ!クラウスが善人でちょっとがっかりしたのもぶっ飛ばすイキオイでよかったです。任務を遂行したビルは報酬を山分けにすることでチュンチョを懐柔して、一緒にアメリカに行こうとします。でも、ビルとの友情故に革命軍を裏切り、一つの村を全滅させてしまい、盗賊団も弟も失ったチュンチョは結局ビルに銃を向けることになるのです。このエンディングの演出が、ともすれば唐突な展開になりかねないところを説得力たっぷりに上手く描いてて、そりゃもう筆舌に尽くし難い名シーンになってました。最初に出した台詞のように、チュンチョ本人にも何故友人を殺さなければいけないのか、きちんとは分かっていないのです。けれど、そうしなければならない。それは、裏切り者となってしまったにも関わらず、報酬金で良い服を着、アメリカ行き特等席の切符を持った自分にけじめをつけるためなのではないかと思います。ビルが切符を買う時の横柄な態度を見て、はっと気付くわけですよ、アメリカに行っても自分の居場所はないし、結局は住む世界が違う人間なんだということに。このシビアさが堪らないです。アメリカ人には最後まで何故自分が殺されなければならないのか分かりません。そりゃそうでしょ、友情は本物だったんですから。チュンチョもビルが憎くて憎くて堪らないわけではありません。ただ、そうしなければけじめをつけて自分が生きて行くことが出来ないからです。そして、最後の最後、チュンチョは金をあげた子供に「パンを買うな、銃を買え!」と叫んで走り去るのです。なんて深いんだ!!このヒーローになれない中途半端さも物凄く魅力的でした。おおおおおおおおもう机をがたがた揺らしてしまうくらい興奮しましたよ!!

ビルを演じたルー・カステルはいかにも生意気でインテリでスノッビーな雰囲気がちょっと新鮮。中々面白いキャスティングでないでしょうか。ちなみにクラウスは電波系クリスチャン。あんまり活躍はしないし、善人の役で(!!)ちょっと影が薄いのですが、ダイナマイト持って演説ぶつシーンはかっちょ良かったです。

……ですが、どうやら私が見たのは完全版ではないようですね。DVDのインターナショナル版ではカットされたシーンも入っていて、少し違うエンディングになっているのではないかと思われます。買って確かめないと。音楽はルイス・エンリケス・バカロフとモリコーネ。うーん、まぁまぁかな。
| 稲本作蔵 | カ行 | 23:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
「殺しのテクニック」
「殺しのテクニック」(1966/イタリア)

SPOさんから出てるイタリア製アクションのDVDは近くのツタヤに入ってるので、見るものがない時にちまちまと見ています。これをせかせか見てしまうと、あのツタヤで借りるものがなくなるから(笑)。これはフランコ・ネロも出ているとのことで見たのですが……

引退を決意していたが、唯一の肉親を殺されたために依頼を受けることになったスナイパー。組織からあてがわれた相棒とともにパリへ向かうが……というようなお話は、もうとにかくベタ。組織の裏切り、敵組織員の女、ベタだなぁ。どうかな、ぼんやり見るには結構面白かったです。ストーリーや演出があまりにもありがちだと思ったらお終いですが、私、ベタなものが好きなので………あと、なんと言ってもジャジーな音楽が非常にカッコ良いのです。

でも、今回言いたいのはそういうことじゃないんですよ。その、主人公が組織からあてがわれた相棒、というのがこれがまたどうしてこういう映画には珍しいナーズちっくなメガネっこなんですよ、台詞とか聴いてて『あー、珍しい、カワイコメガネが出とるなぁ、それにしてもフランコ・ネロはいつ出るんだろう』と思いながら見てたら、メガネ=若き日のDJANGOだった……!!うおっ、全然気付かなかった!!映画終盤で『もしや、このメガネ…』と思ったらやっぱり……(がくし)。カワイコメガネとか言っていた自分を殺したくなりました。でも、なかなか純粋に好きなタイプのキャラクターでほくほくっした。もちろん最後には裏切って情けなく死にます。スタトル2のディル中尉にトキメクのと同じな。しかし、いかにも60'sメガネ(ハリ−・パーマ−眼鏡?)のジャンゴだなんて私はびっくり………とても…冴えなかったです(笑)。
| 稲本作蔵 | カ行 | 21:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
「合衆国最後の日・完全版」
「合衆国最後の日・完全版」(77)

新年明けて一発目。元旦に鑑賞しました。最近とみに稲本の尊敬しているロバート・アルドリッチ後期監督作品。主演はバート・ランカスター。ちなみにこの時、「大列車作戦」も一緒に借りてきたので、はからずしもニ本続けて彼の主演作をみることに。

元空軍大佐のデル率いる脱獄囚四人がミサイル基地に立てこもり、ベトナム戦争に関する機密文書の公開を合衆国大統領へ要求。要求を飲まなければソ連へ核ミサイルが発車されてしまう。政府上層部の判断は?デルの反応は?なんだか新年早々重たい話のようですが……いや、確かに重たいんですよ、ですがきちんと娯楽作として成り立っているあたりが流石にアルドリッチ。彼の他の反戦系(?)の作品と比べてもあまり説教くさくはなく、手に汗握る展開とシビアすぎるエンディングも流石流石。見終わったあとに喋る気がしなくなるのもいつものことですね。

分割画面(スプリットスクリーン?マルチ画面?)が多用されており、基地とホワイトハウスと司令センターとのやりとりがテンポ良く見れる一方、ホワイトハウスでの会議、結果を待つデル達の描写が(言葉は悪いけれど)少しダレ気味で残念…とは言えどもだからこそ緩急が上手くついて見やすい映画になってると思います。そして、そのホワイトハウスの会議のシーンこそが一番怖いというのも忘れちゃダメです。とりあえず機密文書の公開という条件はのんだ政府側ですが、結局それが公開されたのかどうかまでは描かれません。たぶん公開はされないでしょう。おっとろしいなぁ。あと、なんといっても主人公デルのキャラクター。国威をあらわすために国民を死地へと赴かせた政府の不正を暴くために強行手段にでるが、同時に罪のないソ連の人々を危険な曝してしまう(カウントダウンのシーンは冷や汗もの)。走るあまりに歪んでしまう姿が物凄く悲しいんだけど、それと同時に物凄くカッコ良い。「攻撃」のコスタほど人間性を失ってないので、かなり共感も出来るのがまた。こういうキャラを上手く描けるあたりがやっぱり好きなんだなぁ、この監督。

今年もこんなカンジの映画生活を送ることとなりそうです。アルドリッチは見ていない作品がまだたくさんあるので、ちまちま見て行こうと思います。手近にあんまりない気もするけどね……
| 稲本作蔵 | カ行 | 17:48 | comments(0) | trackbacks(602) |
「荒野の七人」ニュープリント版
「荒野の七人」劇場にて。

去年中に行くつもりだったのですが、忙しくて行けなかったのでとっても遅くなってしまいました。見て来ましたよ「荒野の七人」をスクリーンで!あーやっぱり面白い!中身について今さら言う事はありません。7人みんな大好きです。大好きですが選ぶならやっぱりオライリ−(ブロンソン)……とか思ってたんだけど、久しぶりに見直すとヴィン(マックイーン)がいいですね。悪役も憎めないなぁ、と思ってしまうのはやっぱりイーライ・ウォラックだから、という気も。

とくに画面がきれいになってるとか、音がいい、とかは思わなかったのですが(他の劇場だったらよかったかも)、なんにせよスクリーンで見れたのが嬉しかったす。パンフレットもデザイン良いし。



今年公開予定のものってどうもあまりぐっと来るものが無さそうなので、劇場公開作のレビューが減る一方だと思いますが、宜しくお願いします。「バットマンビギンズ」までの繋ぎは「エレクトラ」と「デンジャラスビューティー2」?ははは…(力無い笑い)。「Dead Fish」は?「The Weatherman」は?見れるといいんですが………あっ!「キャビン・フィーバー」!(笑)。
| 稲本作蔵 | カ行 | 16:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
苦笑いしきり「唇からナイフ」
「唇からナイフ」(1966)

さて、コレを見てしまったら、テレンス・スタンプの主要な出演作で残すは「奴隷戦艦」と「The Mind of Mr.Soames」くらいですね。というワケで遅ればせながらModesty Blaiseの感想。というか感想はもう

ミルク風呂!!

とか

奴隷売買!!

とかしかないです(笑)。女泥棒兼スパイのモデスティ(モニカ・ヴィッティ)がアラブの石油を掘る代金として送るダイヤの警護を勤めることになりましたが、そこに宿敵ガブリエル(ダーク・ボガート)が参戦、てんやわんやする、というお話。モデスティが任務遂行のために呼んだ長年の相棒がスタンプ演じるウィリー・"変態呼ばわり"・ギャヴィン君です。

それがね、これがあんまり面白くないんですよ……輸入版のため、日本語字幕無しでリスニング&英語字幕での鑑賞だったのですが、あまりに訛りがバラエティに飛んでてリスニングが鬼のようにきつかったため、なかなか内容を一発で楽しめるほどの余裕がなかったのもありますけど、どうにも温い。ジョセフ・ロージーを筆頭にスタッフもキャストもコメディ畑に間違って入っちゃいました、みたいな人ばかりだからでしょうか、なんだか滑り気味。60'sのお洒落な雰囲気だけはよーく出てるんだけど、「電撃フリント」とか「黄金の七人」とか「トプカピ」とかとくらべると、やっぱり『まぁ……雰囲気だけは』と言わざるを得ないです。でも、このキャストが揃いも揃って大マジにバカやってるよ!!という意味ではめちゃくちゃ稀少価値はあります(笑)。

それでも、それでも購入して良かったなぁ…としみじみ思うのは、ミルク風呂とか奴隷売買(?)のシーンがあるから、という男子中学生のような理由ですよ!なぜかエンディングでミルク風呂に入るウィリー君、ガブリエルに捕まって腰布一枚に向かれてまるでアラブの富豪にドナドナされる奴隷仕様にされるウィリー君、歌うは脱ぐわ、アイスは食べるわで大忙し。ちょっと躁っぽく笑うのも可愛いなぁ。

だからといって酷評の嵐!というほどでもなく、なんとなく苦笑いで済ませてOKなカワイさのある映画ではありますよ。モデスティのどこから脱がせるのか分からないスーツとか、小ネタはそれなりにイケると思う。

そんなカンジでぴっちぴちのスタンプのセミヌードを見るだけでも価値はある一本でございます。ダーク・ボガートの微妙におかまちっくな喋り方もね。
| 稲本作蔵 | カ行 | 20:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
「攻撃」/傑作過ぎて感想がまとまらない…
「攻撃」(1956)

ここんところぼちぼちと作品を見ては、その度に絶賛していますがまたもロバート・侠気・アルドリッチ監督作品。「燃える戦場」に近い、心理ドラマ色の強い一本です。いやはや、これには本気で参りました。大大大好きな「特攻大作戦」を抜いて今んとこアルドリッチではこれがベスト。本気で感じ入ってしまって感想が形にならないのですが書いておきましょう。

第ニ次大戦、ベルギー戦線。アメリカ軍とドイツ軍の戦いは熾烈を極めていた。そのなかで部下の多くを上司である中隊長の裏切りによって失った主人公コスタ小隊長は復讐を誓いつつ戦場に再び赴く。中隊長の無茶な作戦でまた多くの兵士が死に、コスタ自身も砲撃により基地には帰って来なかったが……


おおまかにはこんな筋で、なんだかまぁ邦題も筋も地味なカンジはしますけど、ここからが本当に凄くて凄くて。死んだと思われていたコスタが戻って来、片手を失いながらも復讐を果たそうとする姿は、もう『鬼になった』としか良い様がない程。ジャック・パランスが凄すぎ!!いやもう、とにかく凄いとしか言えませんよこれ。彼のキャラクターはもちろん、仇役の中隊長(エディ・アルバート)、大佐(リー・マーヴィン!)、脇役の兵士まで多くは語られていないのですが、きちんと書き込みがなされてて、皆キャラが立っているのもいいですね。上手いです。非常に静かな前半部から、コスタが再登場する触れれば切れそうな緊張感に満ちたクライマックスに向けての流れは心理ドラマとしても一級。

反戦映画と思われそうですね。『世界の正義』であるアメリカ軍の中にも当たり前に正義などという通り一辺倒なものはないのだ、というノリは確かにそうだし、反戦というのは「燃える戦場」と同じく念頭にはあるでしょう。ただ、それを表に出してしまうとやっぱり面白くないのです。50年代の映画として、今時の映画と同じような安っぽいヒューマニズムから来る『反戦』と一緒には出来ないので、 深読みもしなきゃいけないし、映画としての面白さを見失ってしまうでしょう。一介の映画好きとしてはやっぱり「攻撃」のカテゴライズは『侠気映画』。戦争の不条理、とかはテーマにほぼ入っていないも同然ですしね。コスタの死にっぷりもなのですが、中隊長の直属の部下(分かりやすく言えばスネオ的ポジションだった人)がコスタの死体に語りかけて、自分で道を選ぶあのエンディングが、もう『それ』なんですよ。たまらないです。でも、これが傑作たりえる由縁はその辺をぶっ飛ばすイキオイの鬼気迫るクライマックス(とそこまでの流れ)があまりにもあまりで、異常な世界に突入してしまっているところですかね。演出も無駄がなくてどんどん加速する勢いとともに、何か突破してしまっている気がします。とにかく痛烈な印象が残る一本。また見たいかと言われると、うーん、てカンジですけど……きついので何度も見返したいとは思いません。でも、本当にアルドリッチって素晴らしいなぁ!と思い直しましたです。

そうそう、男臭い映画ですけど、タイトルがなんだかすごくハイセンスで綺麗でした。あのタイトルロールからあのクライマックスへの以降もこの作品の醍醐味の一つですね。

| 稲本作蔵 | カ行 | 22:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
フェアプレイの素晴らしさ「眼下の敵」
本日の一本は「眼下の敵」(58)。

大西洋上でばったり出会った米軍駆逐艦と独軍Uボート。海上と海底で展開される頭脳戦はマジで手に汗握る展開。面白い!

フェアプレイの素晴らしさもぐっと来ますが、クライマックス、とうとう顔突き合わせた両艦長が敬礼するシーンは、あまりのカッコ良さに思わず男泣き!これですよこれ!姿の見えない敵ながら、戦いっぷりに感服するロバート・ミッチャムの台詞もナイス。水柱をあげる爆雷や、船腹すれすれのところを通り過ぎていく魚雷にはハラハラですよ。静と動のコントラストも良く、クライマックス、エライことになってしまう両艦なんかも古い映画だけどかなりの迫力あるです。アメリカ軍まんせ−な雰囲気は確かに拭い切れていませんが、たぶん、撮影に協力してもらった手合い、そうせざるを得なかったとかそんな話も裏にはあるかもしれんですな。

そんなカンジで、ガッツリ稲本のツボに入る一本でございました。名作!


ところでUボート艦長を演じるクルト・ユルゲンスがものすごくいいのですが、彼の代表作って「空軍大戦略」なんですね。全然どこに出ていたか思い出せません。というか空中戦のシーン以外思い出せん。もう一回見るか…
| 稲本作蔵 | カ行 | 20:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
男前度ぶっちぎりでした「GET CARTER」
面白い質問見つけたので今日の感想文はQ&A。

01★今日見た映画のタイトルを教えてください。
  GET CARTER(邦題は「狙撃者」)

02★主演男優・女優は誰ですか?
  サ−・マイケル・ケイン!

03★脇役・順主演で気になる俳優さんはいますか?
  んー、さすがに知らない人ばっかり…

04★いつ頃の映画ですか?
  1971年。

05★その映画の主題歌等分かる程度で書いてください。
  メインテーマはここんとこのラウンジ系再評価で、
  リミックス盤が出てたな。
  このまえユニオンで見かけたわ。

06★字幕版ですか?日本語吹き替え版ですか?
  英語。字幕無し(輸入ビデオなので)。

07★何分ぐらいの映画ですか?
  2時間弱くらい。

08★その映画のジャンルは何ですか?
  ハードボイルド?復讐譚。

09★その映画のあらすじをネタバレしない程度に簡単に。
  兄が事故で死亡したという知らせに、故郷に戻って来たジャック・カーター(ケインたま)。
  兄の死に疑問を抱き、調査を進めるうちに地元の犯罪組織によって仕組まれた事故だと知り、
  復讐を開始する、というお話。たぶん。

10★その映画を見る前に思った事は?
  ケインたまが見たくて取り寄せたはいいがイギリス英語が聞き取れるだろうか。
  あと、ケインたまがカッコ良過ぎてどうにかなってしまわないだろうか。

11★その映画を見た後に思った事は?
  暗い!!
  あとどうにもこうにもケインたまがオトコマエ過ぎる。犯罪だ。

12★その映画の良かったところ。
  暗いところも良さの一つ。いかにもイギリスな空模様と相まって非常に湿度の高い
  じめっとした映画でした。そしてもちろんケインたまのクールビューティーっぷり
  (あーそれはちょっと違う)も。ていうかそれだけでお腹一杯。

13★その映画の悪かったところ。
  暗すぎる(笑)。見た後に落ち込むくらい。

14★私のお薦め主演者◎
  サ−。しかいない。

15★ここが見所!!
  容赦なく冷酷に復讐を遂行するジャック。あの人を捨てたカンジはさすがだ。
  弟の死の真相を知るための重要アイテムでブルーフィルムが出てくるんだけど、
  それを見たときのサ−の演技といったら。その後のぶち切れ具合も。
  実はあれでいて体が弱いというのも良いな。

16★見てる最中・前後に何か気になる事はありましたか?
  パンツをはけ、ジャック(笑)。
  あと『ひとでなし』って言われ過ぎ。今度見たら何回言われたか数えよう。
  でもホントにひとでなしだったよ…姪っ子には優しいけど…
  それと、ケインたまに見とれてリスニングするどころではない場面多数。

17★途中で眠くなったりしました?笑
  いえ、ギンギンでした(鼻息荒い)。
  でも見終わったときはヘコんでました。

18★この映画を★5つで表してください。
  ケインたま鑑賞用としては星ひゃくおくこ(5つじゃ足りないなぁ)。
  ちなみに映画に点数つけるの超苦手なのでパス。

19★この映画に次回作はあると思いますか?
  ないけど見る気のしないリメイクはあります。
  ケインたまも出演なさってるけど…イメージ壊したくないので見ない。

20★この映画について一言申してください。
  今ではカルト扱いってのは良く分かった。さすがに名作だと思う。
  ツタヤで検索してもビデオなかったので、どこか置いてあるとこ知ってる人
  いたら御一報下さい。字幕付きで見たい。

++++++

そんなワケでGET CARTERをついに鑑賞。映画的には今までに見た中で5本の指に入るヘコみ映画でしたが、それはそれはサ−はオトコマエでした。ぶっちゃけどうにかなったよ頭が。昼には「殺しのドレス」を見た。なぜ彼はオカマの役が上手いのだろう(ネタバレ)。実は結構足が綺麗だった(本人?)。デ・パルマってやっぱり変だよな………変だよ。しかしまぁ、寝ても覚めてもケインたまとスタンプのことばっかり。ダメ人間ですみません。
| 稲本作蔵 | カ行 | 17:39 | comments(0) | trackbacks(184) |
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